「デジタルマーケティングとWebマーケティングってどう違うの?」
「デジタルマーケティングって何となく難しそう…」
今回はこんなお悩みを解決します!
本記事の内容
・日本ではWebマーケティングが主流?
この記事では、聞き慣れないデジタルマーケティングという言葉と、Webマーケティングの違いについて解説します。
私自身、Webマーケに関するブログ運営を4年近くやってきたので、それぞれの明確な違いについて解説できるかと思います。
この記事の執筆者:Taka
中央大学卒業後、商社で7年勤務した後、教育事業の会社でWebマーケティング担当として、オウンドメディアの運営をする。
自分自身でもこのブログサイトを運営し、転職関連の情報発信に特化する。
過去に大学編入や、NYなどで留学経験もあり、苦難を乗り越え現在に至る。SEO検定1〜4級保有、Webライティング能力検定2級、TOEIC795点。
全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント
デジタルマーケティングとは
デジタルマーケティングとは、デジタルの技術を使う事でオンラインのデータを分析し、マーケティングを行う手法を言います。
例えば、Webサイトでのコンテンツ、SNSでの情報発信、スマホアプリを提供するなど、幅広いデジタルのコンテンツを含みます。
Webに限らない、オンライン全てに関わる手法が特徴で、人々がインターネット回線を使うようになるとデジタルマーケティングは一気に広まりました。
特に現代は、国民の一人に1台はスマホを手にする時代となり、生活のあらゆる面でデジタル技術が活用されています。
デジタル化が進む世の中では、このデジタルマーケの手法がビジネスに欠かせない戦略となってしまったのです。
デジタルマーケティングを使うメリット
デジタルマーケティングは、インターネットを活用してあらゆるデジタルデバイス上でマーケティングを行うので、多くの人にリーチできます。
Webサイトや企業のHPだけでなく、SNSなどのTwitter、Instagram、Tiktokなどを利用するユーザーもターゲット層に設定できます。
ユーザーがネット上でどんな行動を取り、何を購入したか、HPに来たユーザーの流入経路はどこからかなど全て分析する事ができます。
デジタルマーケティングとWebマーケティングはどう違うのか
ここからは、デジタルマーケティングとWebマーケティングの違いについて詳しく解説していきます。
デジタルマーケティングが良く分からない人、Webマーケティングを勉強していきたい人にとっては役に立つでしょう。
【大まかな概念上の違いの表】
Webマーケティング | デジタルマーケティング | |
---|---|---|
ファネル | ファネルの上流部分:認知や購買 | カスタマージャーニー:CRM・カスタマーサクセス・LTVなど |
顧客へのリーチ/チャネル | Webサイトがメイン:ネット広告・SEO・LP・Webサイト | 多くの顧客へのリーチ手法:Web・SNS媒体・Eメール・ECサイト・オフライン |
業務内容 | メディア・コンテンツの制作が多い:広告の出稿・コンテンツの制作などのクリエイティブ | オペレーション有り:データ分析/管理・自動化・セグメンテーション |
事業への影響 | 顧客の接点を増やす事がメイン:リードの獲得・ECでのコンバージョン | ビジネスモデルの創出:サブスク・POS活用・無人コンビニ・NFT |
参照元:DIGITAL MARKETING JOURNAL デジタルマーケティングとWebマーケティングの違い
大まかな概念上の違い
Webマーケティングはファネルの上流部分、デジタルマーケティングではカスタマージャーニーを対象とする。
まずは、顧客の購買ステージを元に説明します。
Webマーケティングは、ネット広告、SEO、ランディングページ(LP)などの認知や集客から、コンバージョン・購買までのファネル上流をメインとした施策が多いです。
その一方で、デジタルマーケティングではもっと広義のマーケを対象とし、カスタマージャーニーを指し示す事が多いです。
また商品購入後の顧客のサポートを重視する事によりLTV(生涯顧客価値)を高める、といったことにも力を入れます。
デジタルマーケティングは、商品購入に力を入れるだけでなく、広い範囲においての顧客の行動範囲、顧客ステージを考えていく必要があるのです。
顧客へのリーチの点での違い
次に顧客へのリーチの点から観ていきます。
Webマーケティングの施策は”媒体やGoogleなどの検索サイトでの、広告から自社のHPへ誘導”などが主流です。
ポイント
一方で、デジタルマーケティングでは”より多岐に渡るチャネルを対象としてマーケを行う”と考えると良いでしょう。
SNSやEメール、オフライン上のインサイドセールス、店舗上の取り組みも含んでいます。
他にも異なるチャネル間を連携させ、より優れたカスタマーエクスペリエンスを実現しようとするのがデジタルマーケティングの醍醐味と言えるでしょう。
それぞれの業務内容
デジタルマーケティングでは、業務内容でもより幅広い仕事が含まれます。
例えば、顧客データの管理、分析・セグメンテーションやスコアリング・業務の効率化など。
ポイント
データ中心のマーケティング手法というのが、デジタルマーケティングの特徴です。
ネット広告でもデータを活用するセグメンテーションの考えはありましたが、近年より複雑で高度な形態となりマーケの手法に組み込まれているのです。
顧客データを蓄積し、管理、AIのツールも使いつつセグメンテーションを行い、効果検証を実施する。
多くのデータを統合し、顧客の深層心理を理解していくというのはデジタルマーケティングでは一般的に行われるようになったのです。
日本ではデジタルマーケティングの言葉自体が浸透しづらい
そもそもデジタルマーケティングという表現は、欧米では当たり前に使われています。
海外の求人サイトを見ると、デジタルマーケティング/スペシャリスト、マネージャーなどの募集が目立ちます。
参考
日本では、Webマーケターという言葉の方が一般的ですが、海外ではWebマーケターという表現自体がほとんど使われていません。
欧米のデジタルマーケターは、SEO対策もやりますし、運用型広告などのペイドメディア、メールマーケティング、SNSマーケなど非常に広範囲のマーケを一人が担当します。
日本に比べて、一人のマーケターが多くの業務をこなすといったイメージです。
従って、欧米でデジタルマーケティングの職種に就くためには、オウンドメディア、ペイドメディア、アーンドメディアなどあらゆるマーケのスキルが必要です。
デジタルマーケティングがもてはやされる背景
2022年に発表された「We Are Social」、「Hootsuite」のGlobal Digital レポート によると、世界のインターネットユーザーは49億5000万人に到達、前年と比べても4.0%増加していると報告があります。
また、人々がインターネットに費やしている時間も大幅に増加しており、ネットユーザーの平均的なネット使用時間は、1日約7時間と言われます。
私たちが1日に起きている時間の3分の1以上が、ネットに費やされているのです。
もはやネットは、現代人の必需品であるという事が言えるでしょう。
多くの人がネットに熱狂する
これほどまでに人々がネットにのめり込んでいるのは、GoogleやFace book、Twitter、InstagramなどのSNS、Eメール、Lineなどのチャットアプリが起因しています。
また高性能なスマホの普及によって、通勤/通学の電車や自分の好きな環境で時間に縛られる事なく、好きなだけネットの世界に入り浸る事ができるのが要因です。
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ネットは、仕事場でも通勤の時間でも、家にいる時でもあらゆる環境下で世界中から情報を収集する事ができるのです。
これらの背景があり、企業が事業をより大きくさせていく為に必要なことは、オンライン上でいかに潜在顧客や既存顧客からより多くの利益を得るかという事です。
デジタルマーケティングは、ありとあらゆるデジタルチャネルを通じ、消費者へリーチできる強力なマーケ手法であり、全ての企業にとって重要なビジネス戦略の一つなのです。
デジタルマーケは浸透しつつある
インターネットという言葉を思い浮かべると、Webサイトが主流でした。
これもあり、「Webマーケティング」という表現が特に使われていたと思います。
ポイント
2011年までは、Webマーケティングという表現の方が一般的に検索されていた実情がありますが、2012年以降はデジタルマーケティングという表現が検索されるようになりました。
そして2019年になるとデジタルマーケティングとWebマーケティングという言葉は、ほぼ同じくらい検索されるようになったのです。
これの理由としては、2009年以降のソーシャルメディアの急拡大が大いに影響していると言えるでしょう。
ソーシャルメディアの参入により、デジタルマーケティングの考え方が日本でも急速に浸透してきたと言えるのです。
またMAツールも使われるようになり、EメールマーケやIoT、AIなどのテクノロジーがデジタルマーケの存在をより強固なものにしていったのです。
参照元:COCOO デジタルマーケティングとは?Webマーケティングとの違いや重要性について
デジタルマーケティングで可能な事
ビジネスの成長には、新規顧客を開拓し新たな関係構築を築いていくのは必要不可欠です。
例えば、新規開拓ではネット広告、SNSマーケティング、オウンドメディアの運用、コンテンツマーケティングの攻略などがあります。
そして、オンラインで顧客の購買行動をデータ化、解析困難だった顧客の深層心理を見出すことが必要です。
多くの企業はこのような作業で労力を掛けていましたが、MAツールによって顧客が購買までのステージでどの段階にいるのか、分析できるようになりました。
顧客のいるステージを解読することで、リード育成にはどんなアプローチが有効か分かります。
またデータ管理や、見直しをすることでデジタルマーケの施策はより効果的な手法となるのです。
日本ではWebマーケティングが馴染み深い
ここまでデジタルマーケティングとWebマーケティングの違いについて、説明してきましたがやはり日本では、Webマーケティングという言葉の方が一般的に使われると思います。
というのも、日本は俄然”デジタル”という言葉に対して抵抗感があるからです。
ただでさえ分かりづらい、マーケティングという言葉に対してデジタルという単語まで付け加えると、とても取っ付きにくく感じるのです。
恐らく、これは英語が苦手な日本人特有の現象と言えるでしょう。
デジタルマーケターという言葉自体が、英語アレルギーを持つ日本人にとってより理解しづらいものとなってしまったのです。
Webマーケターと言えば
それでは、Webマーケターと言えばどんなものが想像できるかも解説していきます。
私が思うに、Webマーケティングでは主に下記のような施策を挙げる事ができると言えます。
・ペイドメディア(有料の運用型広告)
・アーンドメディア(SNSでのマーケティング、Twitter、Instagram、Tiktokなど)
オウンドメディア(企業のWebサイト、HP)
これは私自身も一番専門分野と言えるかもしれませんが、オウンドメディアの運用はWebマーケティングの中では極めて重要な施策と言えます。
なぜなら、企業のWebサイトで集客ができるようになれば、多くのコストや労力、セールスを掛けなくても、会社の売上に繋がるからです。
メモ
私自身も、教育事業の会社でオウンドメディアの運用をしていましたが、毎月多くの集客が実施できる事で会社の売上は安定して、自動的に利益は拡大していました。
Webサイトの集客に成功する事で、ビジネスの仕組み化が行えるので、オウンドメディアの成功が会社の存続にも深く関わってきます。
またオウンドメディアのコンテンツマーケティングでは、SEOの高度な知識も要求されるので、それらを攻略しつつ、ニーズを捉える事が重要と言えます。
ペイドメディア(有料の運用型広告)
オウンドメディアの他にも、ペイドメディアと言われる有料広告でのマーケ手法もWebマーケティングには欠かせません。
Googleの検索エンジンで何かを検索すると、一番上の方に出てくるリスティング広告などがペイドメディアの一種です。
これらの運用型広告は費用こそ掛かりますが、お金を払えばすぐにネット上の目立つ所に掲載される為、即効性の高さが強みです。
先ほどのオウンドメディアでのマーケティングにプラスαで、こちらのペイドメディアを扱っていけば、短期的にも長期的にもビジネスを急拡大させる事ができます。
運用型広告は、マーケターの手腕が問われ、常に仮説、検証、改善の繰り返しを必要としますが、上手くいけば最短効率で企業の売上に貢献できます。
アーンドメディア(SNSでのマーケティング、Twitter、Instagram、Tiktokやメルマガなど)
Webマーケティングの手法として、今や欠かせないものにアーンドメディアがあります。
これは、主にSNSやメルマガなどの情報発信をする事により、商品の認知やブランディング、顧客の獲得をしていくものです。
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SNSマーケティングは、今や最も重要と言えるほどのマーケ手法です。
なぜなら、TwitterやInstagramなどで万単位のフォロワーが獲得できれば、たった一度のツイートや写真の投稿で強力な宣伝効果を生むからです。
万単位のフォロワーがいる俗にいうインフルエンサーなどは、月に数百万円といったお金をSNSで稼いでいる人が普通にいたりします。
SNSでのテキストや画像を使ったコンテンツマーケティングは、オウンドメディアのブログ運営などとも相性がとても良く相乗効果で、ビジネスを拡大できます。
またメルマガなどを巧みに使いこなせるようになれば、メルマガ購読者を教育する事ができ、自社のより高額な商品の購入にも繋げる事ができます。
SNSやメールマガジンは、今後もWebマーケティングにおいて必要不可欠なマーケ手法という事が言えるかと思います。
欧米ではデジタルマーケターは高年収
最後にこちらも覚えておくと良いかもしれません。
それは欧米では、デジタルマーケターはとても高収入という事です。
こちらの「Business Insider アメリカで収入の高い職業トップ30[2022年版] 」によると、
マーケティングマネージャーの平均年収は約1900万円と大変高額な報酬になっています。
専門職である医師などに次ぐレベルの、金額がマーケティングで稼げるのです。
従って、もしあなた自身に英語力が備わっておりかつ、デジタルマーケティングのマネージャーポジションで研鑽を積んでおけば、こういったキャリアを歩むこともできるでしょう。
マーケティングは会社の売上に大きく影響を与える、ビジネス戦略の一つなので、営業職などよりも高い報酬設定がされていると言えます。
デジタルマーケティングの第一歩として
それではデジタルマーケティングの仕事に挑戦しようとする場合、まずは何から始めたら良いのか分からない方もいると思います。
ポイント
そんな方におすすめなのが、Webライティングです。
なぜWebライティングかというと、マーケティングとライティングの能力は表裏一体で相関関係にあるからです。
優れたライティングができる人は、デジタルマーケティングにおいてあらゆる施策で活躍する事ができます。
例えば、オウンドメディアにおいてのコンテンツマーケティング、すなわち多くのPV数を生み出す良質な記事を執筆する事。
ペイドメディアなどの運用型広告において、優れたキャッチコピーや人を惹きつけるリード分。
アーンドメディアにおいても、SNSの発信やメールマーケティングで多くの人を魅了する役に立つ情報や、的確に価値ある情報を伝える文章力。
これら全ては、Webライティングのスキルに関わってきます。
逆にライティングができないと、魅力ある商品PRやサービスの紹介ができず、顧客に商品を買ってもらう事は極めて難しくなります。
マーケティングで本当に活躍したいと思うのであれば、まずはWebライティングのスキルを身に付けると良いでしょう。
まとめ
今回は、デジタルマーケティングとWebマーケティングの違いについて解説してきました。
Webマーケティングは、主にWebを使うマーケ、Webサイトやネット広告、SEO対策、SNSやメルマガなどが対象という事が分かりました。
またデジタルマーケティングはオンライン上のマーケ施策全てが該当し、デジタルマーケティングの中にWebマーケが存在するといった具合です。
(デジタルデバイス上の全てのマーケティング)
ただし、デジタルマーケティングもWebマーケティングも必要な能力や、やる事はそこまで変わりません。
インターネットやオンライン上で、多くのユーザーに対して、商品やサービスを売るというのがマーケティングの醍醐味なのです。