こんにちは、皆さんTAKAです。
今回の記事では
「自分がどんな業界の仕事に向いているのか分からない... 色んな業界があるけど、ブラックじゃなくてホワイトで福利厚生の良い企業でどんな所があるの?」
こんな疑問を解決していきます。
前回のPART①では、商社、銀行、外資系金融、外資系コンサルなどを紹介しましたが、前回紹介しきれなかった業界について解説していきたいと思います。
今回の記事では、意外と知られていないホワイトな業界や多くの転職希望者に人気の有名企業などを取り上げています。
学生の方や、社会人の方で自分の知らない隠れた優良企業は世の中にごまんとあります。
皆さんに人生の選択肢は、自分が思っている以上に多いという事をまずは理解して欲しいです。
私のサイトを通して本当の意味でのホワイト企業を皆さんが見つけられれば、これほど嬉しいことはありません。
この記事の執筆者:Taka
中央大学卒業後、商社で7年勤務した後、教育事業の会社でWebマーケティング担当として、オウンドメディアの運営をする。
自分自身でもこのブログサイトを運営し、転職関連の情報発信に特化する。
過去に大学編入や、NYなどで留学経験もあり、苦難を乗り越え現在に至る。SEO検定1〜4級保有、Webライティング能力検定2級、TOEIC795点。
全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント
目次
1. 業界ごとの仕事内容について
1.1 金融(証券)
文系の大学生に人気企業として、上位に挙がってくるのが証券業界。
日系の証券会社ではトップを走り続ける野村証券や大和証券、日興証券、みずほ証券などがあります。
ポイント
証券業界は従来の「株」の売買では、存続が難しくなっており、法人の世話や投資銀行業務に注力しているトップ3の3社や、
銀行の子会社的な業務をやる銀行系、個人客をターゲットに急速拡大中のネット系の3種類に分かれています。
業界トップの野村証券といえば、その過酷な営業ノルマで知られる「ノルマ証券」の異名を持ちます。
一強他弱の証券業界で財務省と唯一タメ口を聞ける世界的証券会社、社内は絶対的な実力主義でもあり、昔は高卒の社員だっていました。
証券会社の大手で営業マンの年収としては、30歳くらいで600~700万、30代後半になると1000万を超えるのが平均的です。
証券で給料が頭一つ抜けているのが、天下の野村証券でおおよそ都銀の上位や総合商社下位クラスの給料となっています。
他の大手は、そのワンランク下くらいの感じで、準大手でも経営状態が良くない所や中堅以下の証券会社はメーカー並みか、それを下回ります。
30歳で年収300万円の証券マンもいるようです。
外資については、ゴールドマンサックスやモルガンスタンレーがぶっちぎりですが、
外銀の20代で1500~2000万円が当たり前だったのはリーマンショック前の話。
営業マンは完全年俸制であり、30歳前後で1000万~1500万円くらいが一般的でその2倍や3倍の優秀な社員も中にはいます。
(外資系金融はそもそも東大、京大卒の超エリート達がうごめいているので出世するのは並大抵の事ではないですが...)
証券会社の営業としての仕事は、控えめに言っても数字のプレッシャーがかなりきついですがノルマ未達で達成が難しそうな場合は、
上司から至近距離で罵声を浴びせられます。
注意ポイント
正直世の中の営業の仕事の中でも証券営業は最もキツイ営業であるという自覚が必要なのです。
社員のほとんどはうつ病になり、退職してしまいます。
逆にこの厳しい環境の中で鍛え上げられたら、営業マンとしては業界のどこでも通用するようになるでしょう。
証券の営業はどういう事をやるのかというと、新規のお客さんの所に飛び込んで口座を開いて貰い、株や投資信託向けの資金を振り込んでもらいます。
そこでお勧めな株の銘柄などを紹介し、買ってもらうといった感じです。
特に法人の社長に口座を開いて貰えば、大口の資金が入ってくるので社長に気に入られる資質はとても重要です。
再度話しておきますが、証券営業は本当に過酷です。
死ぬほど厳しい環境に身を置きたい人でない限り、あまりお勧めできる業界ではありません。
人間らしい生き方をしていく為にも、もっと楽に稼げる仕事はいくらでもあります。
人生は、お金を稼ぐことだけが全てではないですし、未開の土地に旅行したり、大自然の中で温泉に浸かったり、人生を豊かにする体験はいくらでもできます。
あらゆるものを犠牲にして、証券の世界に行くことの理由が自分にはイマイチピンと来ないですが、この世界でしか得られないモノも少なからずあるのでしょう。
より自分を追い込みたい人や、今まで死ぬほど厳しい環境で育ってきた人には向いている業界なのかもしれません。
1.2 金融(生保)
生保といえば、生保レディを思い浮かべる方も多いと思いますが、安定しているという業界イメージとは変わって、景気低迷と超低金利で収益が落ち続ける生保危機なんてのもありました。
高度成長期に大きく伸びていた死亡保障商品を売るビジネスが低迷し、大きな問題などありましたが、
現在各社で個人年金などの資産運用型商品の販売に躍起となり、ここがメイン市場という感じです。
しかし、「保険金不払い問題」などの収拾に予想以上の時間やコストを取られて現場の社員は不満が募る一方。
生命保険の業界図としては、トップの日本生命保険を筆頭に、第一生命保険、かんぽ生命保険、住友生命保険、明治安田生命保険などがあります。
給料面はというと、30歳の営業で最もいい所で年収800万円程度。
次に続く、グループで600~700万円台、中堅どころになるとさらに100~150万円ほど低くなります。
生保レディはどうか、年収1000万円もいけるというのが、決まり文句ですがそこまで上り詰めるのは上位数パーセント。
ある大手生保の統計によると、外務員平均月収は25万円前後。営業経費などは自腹なので、実際はかなり少なくなります。
社宅や独身寮、住宅補助などは「3DKに月9000円で住めたり」「独身寮は食事付きで月5000円」「月8万円までは全額補助」といって福利厚生は抜群に良いです。
残業や休日出勤については、支店や営業所に配属された場合、1日平均3時間~5時間の残業は当たり前で、
6月、11月の重要月やその前後は午前0時を前に家に帰れる事はまず無いと思っていいでしょう。
休日でも土曜日の休みなどはほとんどなく、日曜日だって家で仕事を片付けているといいます。まさに長時間労働の業界といえるでしょう。
総合職で生保に入ると、早い人で入社7~8年くらいで支社の下に位置する、支部の長として20人くらいの生保レディの管理を任されます。
注意ポイント
支部長ともなるとなだめたりすかしたり、時には威嚇したりして社員の士気を上げて何とか契約を取って来て貰わなければならないです。
しかも生保レディは会社のスタッフを食わしてやっているという意識があるため、彼女らと上手くやっていくのは並大抵の事ではないです。
また支部長は入れ替わり立ち替わり離職率の高い職場の社員数を維持する為に、次々と人を採用しなくてはならないので
ある程度の給料も保証されている為か、慣れてくればそれでもしょうがないと思えるようです。
生保という業界は実力主義の世界ですので、数字が達成できないと本当に居場所がありません。
ですが実力のある人間は、その気になれば独立して完全歩合制のフリーランスとして活躍できるので将来的にフリーになりたい人にとっては、意外と穴場なのかもしれません。
生命保険は一度顧客に加入して貰えれば、長期的に安定した保険料が毎月振り込まれるのでそれが、不労所得に近い状態になるフリーの優秀な営業マンも中にはいるようです。
ポイント
生保の営業の醍醐味は何と言っても、独立して、毎月の保険収益を確保する事かなと個人的には思います。
会社員として優秀な成績を収められるのであれば、フリーとなっても恐らくは自分で生計を立てていくのは可能だと思います。
会社に在籍していても、独立して営業しても、基本的にやる仕事内容は変わらないからです。
むしろ、個人となって色々なしがらみや制約が無くなり、より本来の自分のパフォーマンスを発揮できるのではないでしょうか?
自分も商社で営業しておりましたが、在宅ワーク+各営業マン一人一人に車を支給される為、ほとんど出社せず半分個人商店のような形で仕事をしておりました。
恐らく生保のフリーの営業もそれと同じような形で、自分自身でコントロールできるようになるので、とても稼ぎやすくなるのかなと思います。
もちろん優秀な人であればという事は、どの業界に行っても同じことが言えるでしょう。
がん保険や、入院保険、死亡保障など保険にはあらゆるモノがあり、顧客側も何かしら入る人が圧倒的多数です。
下手な証券の営業よりも世間的には役に立てることが多いのではないでしょうか?
1.3 金融(損保)
攻めの生保業界とは、似た者同士の印象を受けますが性格が異なる守りの業界。
統合・再編を繰り返し、ようやくひと段落したと思ったら、「不払い問題」処理が長引いて落ち着かないです。
ポイント
損保業界は合併等が頻繁にあり、東京海上~ニッセイ同和損保までの6グループが主に業界を牛耳っています。
中でも、業界トップの東京海上日動火災保険は「高級感最高」「安定性抜群」で社風はザ・パワーエリート。東大卒と兵隊社員を上手く使い分ける人事が評判であります。
業界他社からの評判では、「お高くとまっていて、ひんしゅくを買っている」と言われつつ、「ずば抜けた実績と実力を兼ね備えている」「マリーンには絶対勝てません」と言われるなど、圧勝状態です。
対する業界ナンバー2の三井住友海上は、
元々旧三井海上と旧住友海上は、かつて「MS戦争」を繰り広げた宿命のライバル同士。
三井は、
ほのぼのとした雰囲気で締め付けも緩い感じだが、住友は気性の荒いキャラクターで社員の尻を叩きまくる。
親玉の銀行同士の合併で三井住友銀行になった事で、イヤイヤながらも一つの会社に。
損保業界の給料はというと、大手も準大手も若手の給料に大きな違いはないが、30歳を過ぎたくらいから差が出始めます。
職種や残業の多さにもよるが、30歳で純大手が年収600~700万円。大手は700~800万円といったところです。
その後も年齢とともに給料は増え続けて、30代後半で1000万円の大台に乗り、50代で2000万くらいもらっている人も中にはいるとの事。
月の残業はというと、80時間くらいやっていても申告できるのは20時間くらいという感じでほとんどがサービス残業で消えてしまうというからブラックだ。
ポイント
損保業界でおいしいのは、社宅や寮に住めば家賃10万円以上のところに1~2万円程度で住めてしまうところです。
日本の大手企業は家賃補助のおかげで、手元に残る手取りは外資系とそんなには大きく変わらない事が挙げられます。
損保のメインの保険といえば、自動車保険が挙げられますが大体厄介なのが自動車事故が起きた時などです。
事故調査部の仕事をして、事故の当事者は人間なので、感情的にあるいは意図的にややこしい事態が発生します。
感情的になっている客のフォローと、たまにある偽装事故や詐欺まがいの保険金狙いの相手との対決が厄介と言われます。
コンピューターでは処理できない、リアルな人間観察と対話による解決が必要になってくるからです。
被害者感情で凝り固まってしまった、客の為に営利行為としては無駄とも言える愚痴聞きを何時間も何日も引き受けたりします。
すぐにある程度のお金を払えば解決するかもしれないですが、悪意が絡んでいた場合のために「納得」してくれるまで話を聞かなくてはなりません。
損保の仕事は、人間の本性と本性のぶつかり合いなのです。
注意ポイント
損保に限らず、こういった金融業界で働く上での盲点は、休日や平日の隙間時間でやる事になる資格の勉強です。
社員で役職を上げたり、出世しようと思えば必然的に資格の勉強からは逃れることが出来ません。
休みの日にも、自分の仕事のために勉強するのは全然問題無い!という方であれば良いのですが、
「いやいや余暇はゆっくり休んで、自分のリラックスの時間に使いたい」という方であれば、損保に限らず金融業界はお勧めできません。
土日にも資格の勉強で仕事の事を考えないといけませんので、これを乗り越える覚悟のある人でないとかなりキツいということが言えるでしょう。
金融業界全般に言える事ですが、外から見るとその社会的ステータスや高給取りで人気と思われがちで、入ってみればノルマがキツかったり。
また休日も潰れたりと想像以上に長時間労働/拘束時間の長さが目立ちます。
本当に仕事が好きな人間か、お金が第一の思考回路の人しか続かない業界と言えるかもしれません。
1.4 不動産
2000年代の不動産業界は、都市部の地価上昇を背景にした開発ブームで好景気に沸きました。
洒落たオフィスビルや商業施設が次々とオープンし、マンションや住宅など各地で建設ラッシュが散見されました。
サブプライムローン問題の影響で不動産投資熱が冷え込んだ07~08年に来て熱もひと段落。
大手とそれ以外の中小の格差は拡大するばかりで、成熟しきった日本市場で大型案件や優良物件を取り扱えるのは大手のみです。
ポイント
不動産の業界図としては、三井不動産がトップを走り、続くのは三菱地所、住友不動産、森ビルなど。
三井不動産といえば、商社の物産と肩を並べる三井ブランドの中核会社。
"人の三井"といわれ、若手への権限委譲の幅が広く、社員の総合パワーは売上高ともに業界一。普通の会社では変わり者でも、実力があれば活躍でき、東大卒が多いです。
三井に行けば、ネームバリューがずば抜けているので社会的な信用も高く、東京ミッドタウン、赤坂サカス、ららぽーと横浜などはここが手掛けています。
三菱地所は守りが基本の三菱グループの中でも特に、保守色の強いエリート集団。
別名丸の内の大家さんと言われるくらい膨大な資産を持っています。
社員は男でもコネ入社のおぼっちゃまが多い。
業界他社からの声としては、「役所みたいな会社」「仕事が楽だから、社員の人相は良い」「設計部は日本一優秀」との噂があるようです。
丸の内の家賃でかなり食っているようですが、社内の危機感は皆無のようです。
給料としては、金融、総合商社、大手マスコミの次に良いのが不動産会社です。
高給取りなのはやはり旧財閥系3社でこれらの中ではほとんど給与体系が似たり寄ったりだとの事。
多く貰っている社員の30代後半で1000万円の大台にのり、準大手クラスで1000万の大台に乗れるのは旧財閥系の10年遅れといった感じでしょう。
また不動産販売会社はあくまで子会社なので旧財閥系でも、500~600万円程度。
福利厚生等に関しては、社宅や独身寮は普通な感じだが不動産業界の良いところは、扱っている商品の社割。
もちろん商品とは不動産になるのですが、一般に新築マンションが対象になります。
最も割引率の高い不動産会社では、自社マンションが35%引きなどで、7000万円の3LDKでも4550万円の計算です。他の会社でも10~15%引きは珍しくないです。
不動産会社の仕事は、主に販売と企画の二つが挙げられます。
企画とは、要は土地の仕入れ。販売出来そうな土地を確保し、どう活用すれば利益がより多く出るのか考えるのが役目です。
毎日付き合いのある街の不動産屋や、銀行、ゼネコンなどから「土地を買わないか?」とFAXやメールが流れてきます。
参考
検討できそうなら、例えばマンションを建てるとして、部屋数重視でいくか、高級な作りにしたほうが売れそうか、立地条件も考えながら設計事務所に図面を引いてもらいます。
その後、原価を計算し上司と相談しながら商売になるかどうか判断し、購入の意思を先方に伝えるのです。
そういった段階を踏まえた上で、社内で販売の意見を聞いたり、上の判断を仰いだうえで最終的に契約に至ります。
一方不動産の販売/営業は、とても大変という事が言えます。
注意ポイント
毎日遅くまで、残業は当たり前でかつ実力主義の世界である為、いかにたくさんの顧客に電話するか、足で稼ぐかという事が求められるのです。
労働時間が長く離職率は高いですが、それでも求人の門戸は広いのでたくさんの人を採用しているイメージ。
マンションの契約などは基本的に販売単価が数千万円~億と金額が高いので、そこを契約に結びつけるには個人の営業スキルというよりも、
資金力のある大口の顧客をどれだけ見つけられるかなども重要になってきます。
もちろんローンで契約して貰えれば良い話ですが、それでも相手にとっては一生モノの買い物になってきますので、いかに自分を信頼できると思って貰えるかが重要です。
ここまで見てきて、それでは不動産業界に向いている人は、どんなタイプの人でしょうか?
金融業界に並んで不動産の仕事は基本忙しく、多くの場合BtoCの仕事が主流です。
大手の旧財閥系であれば、そこまでですが、それ以外の不動産系は基本常に自分の足を使って走り回っています。
とにかく案件をこなして、多くの成約を取ってこないといけません。
資格の勉強も忙しいでしょうし、あらゆるタイプの客を相手にいかに高いマンションを安く見せるか、住居に対する深い考察力なども必要になってくるでしょう。
基本的に休みの日でも、客先とのアポがあったりしますので、向上心の強さや仕事に対する熱意は必要です。
これを総合して、熱血仕事人タイプが不動産業界では通用するモノと思われます。
2. 業界別おすすめどころ
今回は、証券、生保、損保、不動産と紹介しましたが、金融はどこも給料は良く、労働条件が過酷だという事が挙げられます。
プライベートの時間や土日を削ってでも、高い給料や、社会的ステータス、福利厚生の為に頑張れる人であれば、金融を勧めます。
金融は想像以上にメンタルも削られる事や、離職率も高いというのを認識しておく必要があるでしょう。
大まかに激務度で言えば、
外資系金融>>外資系コンサル>>>日系金融>>>>大手商社>>>>メーカー>>インフラ系
という感じです。
メーカーなどはそんなに高級取りではないが、残業時間も短く、厳しい数字のノルマも課されない為、よっぽど人間らしい扱いをして貰えるのではないでしょうか。
仕事に対して、何を重点に置くかが一番のポイントです。自分のプライベートをより良くしたい為か、はたまた自分の限界に挑戦してより高いステージで戦いたいのかなど。
人によって向いている業界は変わってくると思います。
ポイント
これは個人的な意見ですが、外資金融やコンサル、商社などで目一杯働いて稼ぐよりも、メーカーやインフラ系でまったり稼ぎながら、
そのありあまる余暇の時間に副業に時間を投資して稼いだ方がよっぽど稼げると思います。
外資や商社にいける人間は基本地頭も良くて、学習能力も高いので、副業だって頑張ればサラリーマン以上に稼げるはずでしょう。
もし副業で稼ぎたいと思うのであれば、まずは資本主義のシステムを理解する為に「金持ち父さん貧乏父さん」を読むことをお勧めします。
また転職して、キャリアアップや、好条件の所に行きたい方は下記に転職サイトを挙げておきますね。
リクナビネクスト
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