「デジタルマーケティングの市場規模ってどのくらいの大きさなの?」
こんな疑問について、お答えしていきます。
本記事の内容
・世界の市場の動き
この記事では、今世の中で急速に必要とされているデジタルマーケティングの市場規模、及びそれに付随する今後の動向について解説します。
現役で、Webマーケティングの仕事をしていますので、現在のこの業界のリアルな話までできると思います。
この記事の執筆者:Taka
中央大学卒業後、商社で7年勤務した後、教育事業の会社でWebマーケティング担当として、オウンドメディアの運営をする。
自分自身でもこのブログサイトを運営し、転職関連の情報発信に特化する。
過去に大学編入や、NYなどで留学経験もあり、苦難を乗り越え現在に至る。SEO検定1〜4級保有、Webライティング能力検定2級、TOEIC795点。
全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント
デジタルマーケティングの市場規模
それでは、IDC が行ったデジタルマーケティングの市場予測を見ていきます。
ポイント
2020年の国内デジタルマーケティング市場は4305億円、前年比で2.6%の増加で、2025年になればその市場規模は6102億円とされています。
2020年〜2025年の年間平均成長率で見ると約7%に上ります。
ITにおいても、ビジネス上のサービスとともに右肩上がりの成長が見込まれていて、ファイナンシャル上では、顧客接点の一新や非対面チャネルを使ったりします。
また流通面でも、実店舗とECサイトの連携、データを統合したり、MAツールを導入している会社も増え始めています。
また同社は、「顧客接点をスタートに、デジタルマーケティングを利用して、企業のDX化を推し進めるよう」推奨しています。
参照元:Digital Marketing Forum デジタルマーケティングの最新トレンドを市場規模データから読み解く
デジタルマーケティングにおけるソフトウェア市場の状況
次に国内のデジタルマーケティング市場でのソフトウェア市場についても見ていきます。
新型コロナの影響でリモートワークが、一般的になると非対面でのセールス、MTGを行うためのソフトウェアが存在を強めています。
企業向けのソフトウェアの国内市場は2020年度で前年比9.7%増の1兆5,052億円が見込まれておりました。
オンラインでのコミュニケーションの促進、業務の自動化を実現するソフトウェアの存在が市場を盛り上げています。
ポイント
特に、コロナでZoomなどのリモートMTGツールの需要が増加し、これらが影響しています。
今後も継続して、デジタルマーケティング市場は勢力を増していき、2024年に1兆9,889億円になる事が予想されています。
デジタルマーケティングは、今後も成長していく業界で、今参入するのは時流に乗っていると言えるでしょう。
世界のデジタルマーケティング市場の動き
2021年に「REPORTOCEAN」が公表したレポートを見ると、デジタルマーケティングのソフトウェア世界市場は、2021年から2027年で18.2%という記録的な成長率が予想されています。
世界のデジタルマーケティングソフトウェア市場は、2027年までで1593億米ドルまで成長すると見られています。
世界のソフトウェア市場は、2021年から2027年の予測期間で18.2%以上の成長率がすでに見込まれています。
参照元:SNM Consulting デジタルマーケティング業界の市場規模
MAツールの動向
MAとはマーケティングに必要となる業務を仕組み化する事や、自動化ができるツールを指します。
デジタルマーケの市場が大きくなるにつれ、MAの市場もそれに伴い大きくなります。
MAツールについて
ここからは、デジタルマーケティングに必須となるMAツールについて解説していきます。
MAとはデジタルマーケティングに関連するサービスであり、デジタルマーケティングのより効果的な施策を可能とする為に、次の行為を行います。
Webサイトのアクセス解析、見込みユーザーに対するメール配信リストの作成、送信、リードの作成といったこれまでのマーケ担当者が主にやっていた業務の自動化です。
【国内MAの市場規模】
国内MAの市場規模は2026年に約865億円にもなると見込まれています。
コロナの影響、オンラインのビジネス、ECサービスが増加した事もあり、デジタルマーケティングの市場は拡大化し、マーケティングに必須なMAツールも同時に急成長をしています。
なぜMAツールが今後も人々に必要とされるのか?
MAツールの市場が拡大している理由として、ネットやスマホの普及が原因です。
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ユーザーはECサイトを初めとする、オンラインのネット購入割合が急増し、デジタル上に多くの購買データが蓄積されるようになりました。
ネットで商品やサービスの必要情報を仕入れることができるようになったので、実際の店舗で商品が販売された際には、すでに購入の意思決定をしている事が多々あります。
ネット上で情報を得ているユーザーの行動を把握する為にも、MAツールを利用する事が多々あります。
現代ではユーザーはそれぞれ必要な情報をすぐに手に入れられる状態にあるため、ユーザーごとにニーズを探していく必要があります。
パーソナライズされた情報を届ける為に、MAを使い見込み客の分析や個別に刺さる情報を提供するがための、メール配信も行えるのです。
このように、購買行動のデジタル化に伴って、MAツールの重要性が高まっていくと言えるでしょう。
デジタルマーケティングそのものが、企業に必要不可欠な理由
ここからは、なぜデジタルマーケティングがこれほどまでに必要とされ始めているのか、解説していきたいと思います。
主な理由としては、下記のポイントが挙げられます。
・SNSが圧倒的な強さを発揮する
スマホや、ECサイトの影響
デジタルマーケティングの市場が急拡大している理由の一つに、スマホの普及が挙げられます。
2011年にスマホの普及率は約30%ほどでしたが、2020年には86.8%まで増加しています。
タブレットの利用者も増えて、ネットに1日の大半の時間を使う人が増えました。
参考
また2013年に、物流系分野BtoCの市場規模5兆9,931億円だったものが、2020年には12兆2,333億円と7年の間に倍以上の増加を見せています。
EC化率に至っても、2013年は3.85%でしたが、2020年に8.08%の倍以上の数値となっています。
SNSが圧倒的な強さを発揮する
私たちが普段使用しているSNSも目が離せません。
日本のSNS利用者は毎年増加傾向にあり、2017年に7,216万人だったのが、2024年に8,388万人まで増加すると予測されています。
ネット利用人口に対し、SNS利用率は2024年で83.2%まで増加する事が想定されているのです。
2022年4月の段階で、SNSユーザーの79.5%はLINEを使い、動画配信のYoutubeは62.0%、TwitterやInstagramも半数を超え、多くのSNSが使われている事が分かります。
そもそもSNSとは、「人と人との繋がり、すなわちコミュニーケーションを取ること」を目的としたツールです。
したがって、SNSの利用者が増えるという事は、人と人の交流が増え、そこにまたデジタルマーケティングの入り込むチャンスが生まれる訳です。
参照元:LiB CONSULTING デジタルマーケティングの市場規模
デジタルマーケティングの主な手法
ここからは、デジタルマーケティングの代表的な手法について解説していきます。
SEO
SEOは、「Search Engine Optimization」検索エンジン最適化のことです。
自社のWebサイトや、コンテンツにSEOの対策を施し、Googleの検索エンジンで上位表示をする事を目的とした施策を指します。
SEOは施策が効果を表すまで、半年〜1年ほど掛かる場合があるので、長期的な視野で取り組まなくてはいけません。
ポイント
ただし、一度上位表示する事ができれば、数年に渡ってコンテンツ(記事など)が検索結果に残り続けるため、安定的に収益をもたらす事が可能です。
SEOに強いWebサイトやブログが作れると、ほとんど費用を掛けずにビジネスを成功に導く事が可能です。
運用型広告
運用型広告とは、あるキーワードで検索した際に、検索結果の上部に出てくる広告の事を言います。
費用を払うため、ペイドメディアとも言われ、お金を払っている間は検索トップに表示され続けるため、即効性の高いマーケ手法です。
ポイント
お金を払えば、検索トップに表示されるとはいえ、広告のリンク先のコンテンツや記事、HPなどが魅力的なものでないとすぐに離脱されるでしょう。
従って、この広告を運用する前に、できればWebライティングなどを鍛えておくのが良いです。
優れたコピーや、謳い文句、商品PR、サービスの説明で上手い文章が書けるようになれば、運用型広告の威力は何倍にも膨れ上がります。
SNSマーケティング
SNSマーケティングはその名の通り、TwitterやFacebook、Instagram、Tiktok、LINEなどでマーケティングを行う事を言います。
実際、SNSマーケティングで月に数千万単位のお金を稼ぐ、個人のマーケターもいます。
SNSの運用で成功するという事は、マーケで成功するという事で、マーケティングができるという事はビジネスができるという事です。
ここを理解できると、稼げる思考力が高まります。SNSマーケターとしては、おさるさんなどを参考にすると良いでしょう。
メールマーケティング
メールマーケティングはその名の通り、メールでマーケティングを行う手法です。
メルマガなどが該当し、ダイレクトメールなどで顧客の購買行動を駆り立てます。
メールマガジンは、開封率なども重要で、読まれる為の魅力的なリード文を考えなくてはなりません。
最初の文章をまずは読んでもらい、次の行の文章も読んでもらうといった形で次々に、伝えたい内容を伝え続けるのです。
メールマーケティングが上手くいけば、顧客を教育する事ができるため、高額な商品を買ってもらうチャンスも生まれます。
メルマガは企業でも個人でも、必ず必要なマーケティングになりますので、マスターしておきたい所です。
インフルエンサーの起用
これは非常に多くの企業が用いているマーケ手法でもありますが、有名なインフルエンサーに自社の商品やサービスを宣伝してもらうという手法です。
TwitterやInstagramで万単位のフォロワーがいれば、一度の投稿でも大人数の人に自社の商品やブランドを知ってもらう事ができます。
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一度に多くの人に、伝えたい情報を伝えられるというのは非常に強力なマーケ手段という事が言えます。
多くの人を魅了する情報発信ができるという事はそれだけ、その人の人間的魅力やコンテンツが誰かに興味を与えるものだからです。
デジタルマーケティングで活躍していける人材について
それでは最後にデジタルマーケティングの領域で、どんな人物が活躍していけるのかについて解説していきます。
マーケティングができるようになれば、ビジネスを回せるようになりますので、ぜひ参考にしてください。
クリエイティブの能力が高い
まず最初に挙げられるのは、やはりこのクリエイティブの能力の高さでしょう。
というのもマーケティングは次から次へと新しい事を、考え続けなくてはなりません。
同じ事しかできないと、マンネリ化してしまい人々に飽きられてしまいます。
その為、デジタルマーケティングでは創造的な成果物が生み出せる高いクリエイティビティが絶対に必要となってきます。
ポイント
今までに無い全く新しいものを作り出すというのは、ベースとなる知識や教養、思考力、行動力がいるため誰でもできる事ではありません。
マーケターとは、世の中にも必要なものを考え続ける高い知性が必要なのです。
新しい問題に対しての、解決能力の高さ
これもデジタルマーケターとして、必ず必要になってくるスキルです。
解決能力の高さが、マーケターの価値を決定します。
私自身も、事業会社でWebマーケティングの仕事をしている際に、次から次へと解決の難しい難題が降りかかりました。
慣れないライティング業務、求められるITリテラシー、エラーが起こってしまうHTMLのコーディング、スピードが求められる職場環境。
これらは、学校の勉強では身に付かないものばかりです。
実際にマーケティングの現場で肌で体感しなければ、永久に対峙する事はありません。解決能力の高さは経験値もモノを言うでしょう。
数々の状況、起こり得ない問題が起きた時の処世術、これをどれくらい経験しているかで決まるのです。
もちろん創造性豊かな人ほど、問題が起きた際の解決策をイメージできるので、日頃から新しいものを考える癖を付けておくと良いです。
ライティングスキル
デジタルマーケティングを志す者であれば、ライティングスキルの習得は必須です。特にWebライティングが最重要と言えるでしょう。
理由としては、ライティングができないとマーケティングができないからです。
ライティングとは抽象的な概念を言語化するための、手段です。
ぼんやり頭に浮かぶターゲット層、サイトの記事の構成、メルマガの魅力的な商品PR、Youtube動画やInstagramの写真投稿。
これら全ての施策において、まずどんな目標設定で、どれくらいの結果の想定ができ、かつなぜその行動に移るのか、という事を言葉や文章で明確に言語化できなければなりません。
この言語化を行うには、高い文章力すなわちライティングの能力が必要なのです。
逆を言えば、ライティングさえできれば、あらゆるビジネスを文章に書き起こせるため、自分の考えたアイディアやマーケ施策を実行する事ができるのです。
このライティングとマーケティングの相関関係は、長い間この仕事を経験しないと分からないため、すぐに理解する必要はありませんが、覚えておいてください。
まとめ
今回は、デジタルマーケティングの市場規模について解説してきました。
デジタルマーケティングは今後も、マーケツールのソフトウェアと共に成長していく事が予想されます。
デジタル上でより効率的なマーケティングを行うために、ソフトウェアの機能も充実していき、高性能な製品が生まれていくからです。
また今後もネットやSNSの利用者は増え続け、広告市場も拡大していくでしょう。
デジタルマーケティングの市場で活躍していく為には、最新のトレンドに注意を払い、どんな施策であればパフォーマンスが発揮できるのか、見極める事だと思います。
また常に学習の継続が必要な市場であると、言えるでしょう。