SEOキーワードを駆使して、ブログで検索上位を獲得するやり方はSNSの登場であまり重要視されなくなっているようです。
しかしながら、SEOを起点として獲得できるアクセスは、「検索意欲」が高い人たちでありSNS流入と比べて、コンバージョン率が高くなる傾向にあります。
なので、SNS集客だけではなく、検索エンジンに対しての理解/攻略にもより重点を置くことで、Web集客において大きな成果を出すことができるようになります。
適切なSEO対策が行えるブログサイトであれば、立ち上げて2~3ヶ月以内には、狙ったキーワードでの検索上位を獲得できるようになるはずです。
本日は、私が普段から意識しているSEOキーワード対策の具体的な方法を解説していきます。
SEOキーワードのポートフォリオを作ってみる
SEOキーワードでの、記事作成は考えもなしに適当に作成していくのではなく、緻密な戦略を練って挑んだ方が、より大きな成果を期待できます。
そのためにも、がむしゃらに記事を書いて量産する前に、定期的にSEOキーワードのポートフォリオを作ってみることをお勧めします。
SEOキーワードポートフォリオとは、
- あなたのブログやサイトの内容にマッチしている
- 月間検索ボリュームが適切である
- 競合性が低い
- 競合サイトのコンテンツはまあまあ
という、上記の必須条件を満たしているSEOキーワード郡を言います。
Googleキーワードプランナーを使うことで、これら4つの条件をクリアするキーワードを探し、下記のようにキーワードシートに書き出してみてください。
キーワード | 月間検索ボリューム | 競合度 | ライバルサイト | チェックポイント |
攻略したいキーワードを入れる | 競合度(低・中・高)を記入 | ライバルサイトのコンテンツ内容やCTA(コール・トゥ・アクション)などの分析情報を記入 | ||
キーワードの月間検索数を記入 | そのキーワードで検索した際の、ライバルサイトURLを記入 | |||
実際に、Googleキーワードプランナーを使えば、下図のような各SEOキーワードの情報を分析することができます。
例えば、下の図だと「ブログ PV」などのキーワードは、検索ボリュームが100~1000、競合性も低いので理想的なキーワードとなります。
このように何度もキーワードを分析することで、自分のポートフォリオに追加していく癖を付けるようにすると良いでしょう。
下記にポートフォリオを作成する際の注意点を解説していきます。
①:あなたのブログサイトに関連性があるキーワードになっているか?
SEOキーワード戦略の最大の目的は、あなたのブログサイトに興味/関心ある人たちを、検索エンジンを使って集客することです。さらに集客するだけではなく、コンバージョンを生み出すことはとても重要です。
これに従って、ポートフォリオは自分のブログサイトのテーマに関連していなければいけません。
例えば、ジュエリーのブランドを経営しているとして、コピーライティングやSEO内部対策というキーワードで対策し、アクセスを増やしたところで、コンバージョンには一切結びつかないでしょう。
②:ターゲット層がそのキーワードを選定して、検索すると予想できるか?
ターゲット層が、実際にあなたが選定したキーワードで検索してくるかどうかは、とても重要なポイントです。
例えば、同じアクセサリーのブランドでも、若者層をターゲットとする低価格のブランドと、シャネルやエルメスといった富裕層向けのターゲットに設定されているブランドでは選定していくキーワードは変わってきます。
スニーカーなどのストリート系のシューズブランドと、革靴などのビジネス系のブランドでも、対策するキーワードは異なります。
あなたのブログサイトのテーマに沿ったターゲットを定めて、それらの人びとが選定しそうなキーワードは何なのか考えてみてください。
自分の設定するターゲット層には、どんなキーワードが刺さるのか分析することで、SEOキーワードの設定はとても楽になるでしょう。
➂:検索ボリューム数が適切なキーワードかどうか?
選定するSEOキーワードの検索ボリューム数は特に気を付けましょう。
おおよその理想な検索ボリューム数は100~1000くらいです。
このくらいであれば、企業などの運営する法人サイトが攻めて来ないくらいのボリューム感であり、かつ個人のブロガーでも十分に売上に繋げられるボリューム数であります。
あまりにボリューム数が多すぎたり(1万以上)、少なすぎても(100以下)結果に結びつきづらいので、ここは必ず抑えておきたいところです。
④:SEOキーワードの競合性が低いか?
個人ブロガーの初期のサイトでドメインパワー値が0もしくは、低い数値だと競合性の高いキーワードで上位表示をすることは極端に難しくなります。
ドメインパワーが低いサイトのキーワード戦略としては、できる限り競合性が低いキーワードでのみ対策していきましょう。
ドメインパワー値が20を超えてくるようになれば、競合性が中~高のキーワードでも上位を狙えるようになってくるでしょう。
➄:法人サイトに真っ向勝負していないか?
まれに、競合性が低いキーワードを見つけても、検索上位に法人サイトがひしめきあっていることがあります。
法人サイトは、その潤沢な資金力を活かしてSEO対策に多額の費用(月400~500万)や、多くの人員を使って豊富な統計データやエビデンスを用意しているため、いかに個人のトップブロガー(月収500万over)の人たちでも敵わないのです。
法人サイトは普通に月2000~3000万くらいの売上を上げていたりするので、勝ち目が無いです。
法人サイトが上位に来るようなSEOキーワードで戦うことは辞めましょう。
競合サイトを超える質の高いコンテンツを作る
SEOキーワードのポートフォリオを作った後は、攻略するキーワードでの記事作成に取り掛かります。
Googleの理念として、下記のようなものがあります。
検索ユーザーにとって最も有益な情報を検索結果として提供する
つまり、検索上位を取りたいのであれば、一番重要なことは競合サイトよりも有益な記事を書くこととなるのです。SEOキーワードだけに集中してしまって、肝心なコンテンツの中身が疎かになってしまうと本末転倒です。
選定したキーワードに対して、コンテンを作る際は「競合のサイトを抜いて、上位を勝ち獲るにはどんな記事を書けば良いのか?」これに徹底的に焦点を合わせて、どんな記事よりも有益な情報が載っているものを作りましょう。
長期的な視野を考えれば、質の高いコンテンツが上位にランクインするようになります。
またSEOにおいての注意するポイントを下記にまとめました。
⑥:読者の検索意図を120%満たす事のできる記事であるか?
例えば、「着物 着付け」で検索している人が求めているコンテンツは、着物の雑誌では無いと判断できます。
着物の正しい着付けの方法を探している事はキーワードからすぐに理解できます。
このように検索ユーザーの検索意図を120%汲み取って、ベストな解決策を提供することでGoogleから高い評価を貰えるだけでなくSNSなどでも話題となり、拡散されてあなたの記事にどんどんアクセスが集まってくるようになるのです。
コンテンツを作る際は、下記のポイントを意識しましょう。
2. ターゲットの人たちが何を考えているか先読みする
3. コンテンツ内容のアイディアが出てこない時は、競合サイトを調べる
⑦:1つの記事に選定するキーワードは1つ
基本的に、1つの記事には1つのキーワードだけを設定してください。(「英語 アプリ 学習」などの組み合わせキーワードは良い)
ただ、その記事が、2つ以上のキーワードをクリアできるくらい関連性が高いものであれば、複数のキーワードでも問題は無いです。
例、
・ロングテールキーワード
・PVを増やす
上記二つのキーワードを組み合わせて「ロングテールキーワードを使ってブログのPVを増やす方法7ステップ」
こんなようなタイトルで、1つの記事でも2つのキーワードを使う事ができたりします。(キーワード同士の関連性が高い場合において)
⑧:記事タイトルにはSEOキーワードを入れているか?
記事タイトルには、絶対にキーワードを入れる癖を付けてください。例えば、「ロングテールキーワード」と検索してみると、検索結果に表示される記事はほぼ同じキーワードが使われていると思います。
➈:本文の中にもキーワードを散りばめているか?
タイトルだけでは無く、本文にも選定したキーワードは時折入れるようにしておきましょう。
記事の中に、SEOキーワードが含まれていることによってGoogleのロボットからは認識されやすくなるのです。
SEOキーワードチェキを使えば、文中でのキーワードがどれくらい使用されているか調べることもできます。
文中の中にキーワードを何%使用したら、ベストか?という明確な基準は無いですが、ある程度把握するのは大切です。
➉:<h1><h2><h3>の見出しタグなどを使っているか?
<h1>タイトル
<h2>見出し
<h3>小見出し
<h3>小見出し
<h2>見出し
<h3>小見出し
<h3>小見出し
タイトルにはh1タグ、文中の見出し、小見出しには上記のようにh2タグ、h3タグを使って記事構成を整えていきましょう。
タグを上手く使えば、検索エンジンから記事の内容を認識してもらいやすくなるので、SEOの評価も上がるのです。
⑪:メタディスクリプションを設定しているか?
メタディスクリプション(検索結果で表示されたタイトル下にある、記事の紹介文)は、記事の内容に比べるとそこまで重要視されないですが、間接的に大きな役割を果たしますので欠かさず設定しましょう。
メタディスクリプションは検索結果で表示された記事のクリック率を決定付ける重要な要素になりますので、ここは手を抜いてはいけません。
WordPressを使っていれば、All in One SEO Packというプラグインでメタディスクリプションの設定が簡単にできますよ。
検索エンジンから評価されるようなサイトを作ろう【SEO内部対策】
1. GoogleのロボットであるクローラーがWeb上のサイトを巡回
2. サイト情報を認識して、インデックス登録する(GoogleのWebサイトに保存する)
3. サイト情報を分析して、検索結果の順位が決まってくる
Googleのクローラーにより、Webサイトの検索順位は決まってきます。
上記のように、クローラーが巡回してWebサイトを認識しますので、クローラーが行き来しやすいサイト構造、インデックスされやすい仕組みを作ってあげることで、検索結果に良い影響を与えることができるのです。
⑫:Googleサイトマップを使う
Googleサイトマップを使うことで、あなたのブログサイトにある全ての記事にクローラーが巡回するようになりますので、より多くの記事が検索エンジンにインデックスされるのです。
WordPressを使用している人は、必ずGoogle XML SItemap プラグインをインストールして、サイトマップを作成することをお勧めします。
⑬:一番PV数を稼いでいる記事からの内部リンクを貼っておこう!
PV数が多い記事は、クローラーが巡回する回数も増えていきます。なので、その記事からSEOの影響を受けたい記事に内部リンクを貼ることで、そちらの記事にもクローラーが巡回するようになっていくのです。
このように、優先してSEOの評価を上げていきたい記事へ、クローラーが見回りに来てくれるように導線を貼っておきましょう。
⑭:最新の記事に過去記事の内部リンクを貼ろう
⑬と同様に、クローラーは最新の記事を優先的に巡回しています。なので、最新の記事から過去に投稿した記事に飛べるよう、内部リンクを貼ってできる限りクローラーが回りやすい環境を作ってあげましょう。
私のブログサイトでも、過去記事へできる限り飛べるように内部リンクは結構な頻度で貼っております。
⑮:アンカーテキストにも気を配ろう
検索順位の決定要因として、アンカーテキストはとても大きな意味合いを持っています。
・サイト内の各ページに対するリンクの人気度
・外部サイトからの被リンクに記載されているアンカーテキスト
など内部リンクを貼る際には、アンカーテキストにも気を配らなければいけないです。
⑯:専門性/権威性の高いサイトからリンクを獲得しているか?
ブログ立ち上げ当初は難しいと思いますが、信頼されたドメインでかつGoogleからも評価されているようなサイトからの被リンクを得ると、SEOが大きく影響していきます。
有益な記事を書いた後は、Twitterなどで拡散し、多くの人に読んでもらう努力をしましょう。
あなたの記事をより多くの人に見てもらえれば、それだけその記事が被リンクを獲得できる可能性が高まります。
⑰:パーマリンクを正しく設定しているか?
パーマリンクとは、記事の一つ一つに設定されているURLのことです。
それぞれの記事に対して、パーマリンクを自分で設定することで、記事の分かりやすさが増し、Googleからも評価を得られるようになります。
例えば、
- パーマリンク未設定の場合:https://straight-to-the111.com/j2ul@0ke@iw~
- パーマリンク設定済みの場合:https://straight-to-the111.com/blog-seo-8011
このように、URLの表示方法を分かりやすくできます。
WordPressを使っている方は、左メニューから「設定」⇒「パーマリンク設定」を選んで、「カスタム構造」にチェック、下記の内容を記入してください。
/%postname%/
こうすることで、自由自在にパーマリンクを設定できるようになりますよ。
⑱:全ての記事を3階層以内に設定しているか?
サイトの階層が増えすぎると、クローラーの巡回が円滑にいかなくなるため、階層の浅い所にある記事は、検索上位に上げられやすいです。
従って、全ての記事を3階層以内に収める努力をしていきましょう。
サイトトップ | |||||
カテゴリーA | カテゴリーB | カテゴリーC | |||
Aの記事1 | Aの記事2 | Bの記事1 | Bの記事2 | Cの記事1 | Cの記事2 |
Googleアナリティクスで常に順位を追っていく
以上ここまで、下記を紹介してきました。
2. 各キーワードの最適な記事
3. 検索エンジンに評価されるサイトの構造
そして、SEOキーワードを最大に活かすために、分析と改善を怠ってはいけません。
まずは下記の方法をご参照ください。
⑲:とにかく、検証を続け得る
Googleは、ユーザーにとって一番価値の高いサイトを検索結果に表示します。SEOキーワードを選定する作業にゴールはありません。
従って、常に情報をインプットして自分のSEOの知識/能力を高めていかなくてはいけません。
まずはそのために、Googleアナリティクスで下記の要素をチェックして、PDCAサイクルを回し続けましょう。
- 最も検索流入数の多いキーワードとは?:流入数がトップクラスのキーワードを確認し、どれくらの検索ボリュームでかつ競合性のあるキーワードが一番効率の面で有利かチェックしましょう。キーワードポートフォリオと照らし合わせるのも良いでしょう。
- それらのキーワードの検索順位は?:検索流入数の多いキーワードの検索順位を確認することで、どの程度の順位にランクインすれば、おおよそのアクセスが見込めるか正確に把握できるようになります。
- 競合サイトの順位変動について:競合サイトの様子は常にチェックしましょう。競合サイトでアップされる記事はどんなものがあるか?その記事に対して、どのくらいのアクセス(反応)があるのか? それらをチェックしておけば、自分のサイトの新記事を作成する際のネタとなります。
- 関連キーワードについて:関連キーワードは検索ボリュームなども常に把握しておきましょう。例えば、「コピーライティング」というSEOキーワードで検索ボリュームが膨大なものであれば、自分のサイトのアクセスを増やすためにも「コピーライティング テクニック」などのロングテールキーワードで記事を量産していくと良いでしょう。
⑳:検証⇒改善のサイクルを回す
SEOキーワード戦略の最大目標は、ターゲット層の集客、コンバージョン率を高めていくことです。
自分のサイトの検索流入数の多いキーワードをチェックしましょう。
各キーワードで、訪問別ページや平均滞在時間も変わってくるでしょう。
これらの情報を元に、各記事を分析しておけば、
- 最も人気な記事は何か?
- 滞在時間が多い記事は何か?
- PV数が稼げている記事は何か?
など、マーケティング担当者なら、絶対に欲しい情報を手に入れることができます。
そういった情報を元に、分析⇒改善⇒検証のサイクルを回し続けて、「常に良いモノ」を作り続ける努力を継続していきましょう。
SEOは果てしない道である
今回は、SEOについて焦点を置いて解説してきましたが、TwitterなどのSNSマーケティングも手を抜かないようにしましょう。
それは、SEOとSNSの相性は非常に良いからです。
またSEOキーワードを日々調べる習慣を付ければ、「どれほどの人たちが、どういった情報を欲しているかが」掴めるようになってきます。
そして、検索ボリュームの多いキーワードを把握しておけば、多くの人に有益となるアイディアやネタが思い浮かぶようになります。
有益な記事が書ければSNSを通して、自然に広まっていくでしょう。
結論から言うと、SEOキーワード対策の最大のメリットは、このように人々のニーズを的確に把握でき、それに最適解を提供できることが挙げられます。
SEOをとにかく深く、誰よりも理解することであなたの持つビジネスは加速度的に大きくなり、自分のサイトを爆発的に成長させることができるでしょう。