コピーライティングにおいて、もっとも重要とされる部分はキャッチコピーです。
なぜなら、人間の本能的に、キャッチコピーを見て、自分の興味のあるものかどうかを判断するからです。
従って、コピーライティングが上手くいくかどうかは、キャッチコピーで何を訴えるかで決まります。
ですが、街中を歩いていると、あまりにも効果が薄いキャッチコピーを掲げていることが散見されます。
私の意見としては、本当に有効なキャッチコピーは恐らく100個書いても、その内10も満たないのではないでしょうか。
そこで、あなたがキャッチコピーを考える際に、絶対に必須となる7つの原則を書いたので、ぜひこれらを覚えておきましょう。
1.有益な情報であることが伝わること
私たちにとって、時間は最も大切なものです。そして、常に日ごろから「時間が足りない」と思っているかと思います。
そうした人間心理を考えると、わざわざ、足を止めてあなたが書いたキャッチコピーを一言一句読んで貰う為には、「これを読んだら利益になる」と思って貰うことが必要なのです。
そのために、キャッチコピーを見た瞬間、「これを読んだら有益な情報が手に入る」という事が伝わるようにすると良いです。
例えば、
・座り方を変えるだけで、慢性的な腰痛を劇的に改善する方法
・1日たった10分の英語学習で、3ヶ月後に英語がペラペラになった学習法とは
・面接突破率を95%まで引き上げる、ロジカル思考術とは
のようなキャッチコピーは、それらに関心がある人ならば、読まずにはいられなくなるのです。
2.ベネフィット+好奇心を掻き立てること
ほとんどの場合、「ベネフィットとなる」キャッチコピーに、好奇心を付け加えることで、より魅力的なキャッチコピーを作り上げることができます。
例えば、
・実はほとんどの人が知らない、難関大学受験の勉強量を1/3にして合格する方法
・身に付けるだけで、年収が200~300万上がるスキルとは
のようなキャッチコピーは、単純に「受験に合格するための方法」や「年収アップのためのスキルとは」よりも読者の反応は確実に良くなります。
好奇心を刺激する事を狙ったキャッチコピーはよく街中で見かけますが、好奇心だけではキャッチコピーとしては不十分なのです。
3.一番重要な要点を訴える
キャッチコピーにおいて、ターゲット層のハートを掴むには、その読み手にとって、一番重要となる情報を伝える必要があります。
実はこれができていない人が本当に多いのです。
例えば、下記のようなキャッチコピーは全くといっていいほどに機能しないです。
・「広告主様にお知らせがあります」
こんな文章に目がいくほど、読者は暇ではないのです。
4.事実を全て伝えてはいけない
これはマーケティングにおいて、とても重要なことですが、キャッチコピーの目的はいかに読者に時間を掛けて読んでもらうことです。
従って、序文だけで全体が理解できてしまうようなキャッチコピーだと、すぐに飽きられてしまいます。
例えば、
・靴擦れを治すビジネスシューズ
人はキャッチコピーを見てそのまま購入することはほとんどありません。
興味を持った読者に購入までたどり着いて貰うには、セールス文章の中身までしっかりと読んで貰う必要があるのです。
なので、キャッチコピーでは、あくまでフックとして読者を引っかけるだけにして、本文を読まないと何も分からないように読み手の好奇心を搔き立てるように仕向けてください。
5.真面目なキャッチコピーは避けましょう
キャッチコピーの目的は、あなたの知能レベルの高さをアピールするためのものではありません。
そういった類のキャッチコピーを書いても、売上には直結しないでしょう。
キャッチコピーの真の目的は、一言で読み手のハートを射止めることではありません。本文へ進んで貰う為のあくまで注意喚起なのです。
例えば、次のキャッチコピーはあるアルコール飲料のものです。
・何も引かない。何も足さない
このキャッチコピーは言い回しとしては、良かったとしても、売上の数字には直結しません。
言い回しをいくら上手くしても、それは2流がやることであり、1流のコピーライターは、「売上数字」というものを貪欲に追いかけて、いかに商品を売るかを考えるのです。
6.内容の薄いキャッチコピーはやめておきましょう
実は、電車などでよく目にするような広告は、ほとんどが「内容の薄いキャッチコピー」であることが多いです。
セールスを目的とした、コピーライティングを身に付けたいのであれば、そのような広告を参考にしても何の役にも立たないのです。
中身のない広告は下記のような
・もし、こんな時は~
こんな文章で始まることが多いです。
このようなキャッチコピーは売上に繋がらないことは、火を見るよりも明らかでしょう。
セールスに直結するキャッチコピーの必要事項は、あくまで読み手の注意を喚起し、本文へと移ってもらうことにあるのです。
上手い言い回しや、優等生な言い回しは、売上には決して繋がらないことを肝に銘じておきましょう。
7.短すぎるのも問題である
キャッチコピーは簡潔の方が良いとされますが、伝えるべきことが伝わらないと本末転倒となってしまいます。
本当に必要なことを伝えるためであれば、キャッチコピーが長くなるのは一向に構いません。
長いキャッチコピーでも、レスポンスの良いものはいくらでもありますし、逆に多くのポイントをそぎ落として、短くまとめたキャッチコピーだと効果は薄くなるのです。
最後に
いかなる場合でも、キャッチコピーはできる限り多めに書き出して、ベストなものを選択すると良いです。
キャッチコピーは書けば書くほど、色んなアイディアが出てきますので、量を増やせば必然的に良いものも生まれてくるのです。
また書き出したキャッチコピーはすぐに使おうとはせずに、1日、2日、置いてみましょう。
そうすることで冷静に読者の視点で、コピーの効果を判断できるようになるからです。