コピーライティングと聞けば、「誰でも思いのままに操り、動かす事のできるスキル」と間違った解釈をしてしまっている人をよく見受けます。
そういった、コピーの本質を理解しないままに、小手先のテクニックばかりに頼っていると一向に成果を出す事はできません。
どれだけ考えて記事を仕上げても、コピーの重要な要素を理解していないと、訪問する読者の信頼はおろか、せっかく購入しようとしていた見込み客でさえ踏みとどまらせてしまう事になりかねません。
本日は、効果的なコピーライティングのために、必ず必要になってくる4つの基本法則を解説します。
1.滑り台効果の法則
実は、ブログやメルマガ、セールスレターなど、一つ一つの文章の目的を深堀していき、突き詰めた時にある一つの結論にたどり着きます。
一つ一つの文章の最終目的については、全米で最も称えられたコピーライターである、ジョー・シュガーマンの有名なセリフがあります。
「キャッチコピーの目的は、最初の文章を読んでもらうことだ。そして、最初の文章の目的は、次の文章を読んでもらうことだ。そして、次の文章の目的は、その次の文章を読んでもらうことだ。そうやって、次から次へと坂を滑り落ちるように文章を読み進めるうちに、気付いたら最後まで読んでいる。
それこそが、全てのライターが追求するべき究極の文章だ。」
文章を、次から次へと読み進めるうちに、最後まで読んでしまい、読者が無意識のうちにあなたが望む行動を取ってしまっている。それを「滑り台効果」と呼ぶのです。
「滑り台効果」は、文章の世界、コピーライティングの本質でもあり、原点なのです。
多くのブロガーは、結論を書き急いでいますが、実は重要なことは結論に至るまでの過程や流れなのです。
2.AIDMA(アイドマ)の法則
AIDMAの法則とは、コピーライティングの最も基礎となる部分であり、具体的に下記の5つの要素から構成される方法です。
- ATTENTION:注意喚起
コピーライティングでは、注意喚起はキャッチコピー(見出し)が主にその役割を果たします。
読者の注目を得るには、読者にとってのベネフィットをこれでもかというくらいに訴求するキャッチコピーが王道です。 - INTEREST:問題提起と解決策を提示する
問題提起とは、読者を恐怖に駆り立てることではありません。キャッチコピー(見出し)を見た読者が、文章をさらに読み進める中で、文章を読むことで何が得られるのか明示することです。
その結果、読者は「自分が今まで解決できなかった悩みや問題事が、この記事を読んでやっと解決できるのかもしれない」と強い関心を持ち、文章をさらに読んでくれるのです。 - DESIRE:欲求の刺激
問題提起と解決策を提示した後は、読者はあなたの商品を買う事でそれ相応の見返りがあると判断するでしょう。
しかし、商品を実際に購入してもらうためには、その判断の後に、どうしても欲しいと思わせる必要があるのです。
「欲求」を刺激する場合、人間が共通して持っている痛みのメカニズムについて理解しておかなければなりません。 - MEMORY:きっかけ
Memoryとは、記憶の意味ですが、「きっかけ」とも考えることができます。
欲求を刺激された読者は、「実際にお金を払って、それ相応の価値がこの商品にあるのか?」と買うのを渋っています。その不安を無くすためにも、商品の購入の際に、強力なきっかけとなる「社会的証明の原理」が特に有効です。 - ACTION:行動
そして、記事の最後に締めくくりとなるのが、CALL TO ACTIONです。最後に、読者にどんな行動を取ってもらいたいかストレートに伝えるのです。またその際に、あなたが読者にしてもらいたい行動を、読者が取ることで、どんなメリットがあるのか分かりやすく伝えなければいけません。
Webマーケティングの世界では、AIDMAの法則から、さらに発展させたAISASの法則、AISCEASの法則などもあります。
しかし、コピーライティングで必要な法則は、特にAIDMAの法則であることが言えます。
なぜなら、このAIDMAの法則をもとに、コピーライティングを行うことで、無意識のうちに「滑り台効果」を発揮する記事が書けるからです。
3.「80 VS 20」の法則
「80 VS 20の法則」とは、全体の売上の実に8割は2割の顧客から発生するという法則です。
コピーライティングにおいては、この法則はほぼ確実に当てはまります。
なぜなら、あなたの書くコピーライティングを読む読者は、下記の3種類に分類されるからです。
2. 迷い客:商品購入を考えているが、どの商品か決められず迷っている客
3. 潜在顧客:関心を抱いてはいるが、今すぐには購入を考えていない客
売上を上げるためには、この中の、即決客を確実にモノにすることです。
もし、あなたがブログで収益を上げるためにコピーライティングで成果を出していくのであれば、記事の構成を考える段階で、次の質問に対して、ターゲット読者の設定をしていきましょう。
・なぜ、その人は今すぐに商品を購入したいのか?
・その人に対して、どんな情報提供ができれば、商品の購入に踏み出してくれそうか?
4.Fライン / Zラインの法則
「Fライン / Zラインの法則」とは、WEBページの訪問者が、WEBサイトにアクセスした時の目線の動きの軌道を表すものです。
ネット上のユーザーの目線は、左上から始まり、FまたはZの形を形成している。
信じられないと思いますが、最も重要な情報はページの左上を起点としつつ、FまたはZの形に配置していくことで、読者の反応率が向上します。
コピーライティングにおいては、キャッチコピーの配置として、必ずZラインを意識して書いていくようにしましょう。
見た目を気にして、あまり重要でない画像を入れても効果は薄いです。
コピーライティングとは、「見た目重視」よりも「どのように伝えるか?」が100倍重要なのです。
他にも、小見出しの位置や、文章の配置などはFラインを意識するようにしましょう。
多くのブロガーの人で、ZラインやFラインを無視して記事を作っている人を見かけることがあります。
売上を第一に考えるのであれば、見た目重視のページではなく、読ませるための文章の配置術を徹底してください。
最後に
今回紹介した、4つの法則については、稼いでいるブロガーならどれも当たり前にできている内容ばかりです。
これらの法則は基本中の基本であり、車の運転で言うならば、シートベルトをしてサイドブレーキを降ろした後に、アクセルを踏むのと同じくらい普通の事なのです。
ただ、あまり稼いでいないブログ初心者の人たちは、意外とこういった基本的なことを疎かにしてしまっています。
あなたもこれらの事がキチンとできているか、いま一度再確認してください。
ブログ運営はこういった基本的な事を少しずつクリアしていき、やがて大きな成果を生み出すサイトが出来上がるのです。